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シリコンバレーの英語レベル

CNETでblogを書いている江島さんがSan Mateoに来て新たなビジネスを立ち上げるらしいです。ここでかかれているのは英会話学校に行って(なんと授業料で100万!)、その後引っ越しの話等々書かれています。これを読んでいると来たばかりの時のハイテンションを思い出します。事細かに記録して、研究留学ネットにも投稿しましたね。

僕の場合は貧乏PhDだった上に超田舎に住んでいたので当然英会話学校もなく英語レベルはきわめて低かったのですが、幸い大学院の間に3年間アメリカ人のポスドクと机を隣り合わせて仕事したので何とかコミュニケーションはとれるレベルにはなっていました。本当に感謝感謝!

江島さんはWill>Skill信者と書いて、留学経験がなくてもアメリカで起業できると信じていると書いていらっしゃいますが、それは違うと思います。日本でのビジネス立ち上げの経験と、それだけの英語の準備があるのだから、僕から見ると江島さんのすでにSkillも十分に高いと思います。日本で事業立ち上げるなんて本当に大変そうですから。本人はそう思っていなくても、この文章を読んだ僕みたいなアホがアメリカでいきなり起業すると偉い目に遭うでしょう。そしてもう一つ、シリコンバレーの英語のレベルって言うのはだいぶ他の地域に比べると違うと思います。高いとか低いではなくて違うのです。ベクトルが違うって言うのでしょうか? 言葉でConvinceする能力もさることながら、ハイテクの聖地では技術や知識に対する尊敬が根強いこともあるので、どちらかというと若干エスニックのアクセントがある方が知的に聞こえて来るそうです。だから、それだけ準備をして、経験もあって、若い人(これも大きなファクター) と来れば必然的にポテンシャルが高くなっているわけです。

ちなみにそれ以上を求めると、JTPAの村山さんも言ってましたが、英語レベルは高ければ高いに越したことはないそうです。下手に聞こえてもしっかりとした文章で話されるといつの間にか説得されてます。(アクセントと文章力は別ですから) ちなみに僕はアメリカの他の地域や英語圏に住んだことはありませんのであしからず(^^;) 説得力ないなぁ…

で、最後にバイオに戻るのですが、日本人でこうやってビジネスを立ち上げる人たちからバイオに目をつける人が出てくる日は来るのか? (ちょっと方向は違うにしても)Genentechが始まった頃のように、シーズをバイオに求めて来る「起業家」は出るのか? この辺を最近考えています。

<余談ですが> 自分が渡米したときはスーツケース1つに書類の詰まった段ボール箱1つ。しかも資料を詰め込みすぎて重量オーバーで泣きながら来ました。その後も親に頼んで段ボール2箱送ってもらいましたが質素なもんでした。それが今や… うーむ、日本に考えるときの引っ越し代は考えたくないです… アメリカの家って広いんだもん
by KtomoSFD | 2005-07-08 11:44 | Bio Business