ノーベル賞

10月8日までに発表されている3賞(医学生理学、物理学、化学)のうち、自分にとって一番ピンと来た受賞者は、物理学の3氏でもGFPの下村氏でもなく… UCSDのRoger Tsienでした。GFPは確かにツールとして日常的に使っていたのですが、正直言ってその「タンパク質」としての発見者が日本人だったことは知りませんでした。今回日の目を浴びて嬉しい限り。ただ、Roger Tsienの受賞はひょっとすると早すぎたかもしれないという気もする。と言うのも、Rogerの受賞理由はFRETの発明だから。この原理は現在では生命現象の解明だけでなく、医薬品の開発にも用いられるようになってきており、材料もGFPから離れて様々な応用がなされている(一説にはGFPの特許を逃れるための応用という理由もある)。この技術から生み出された医薬品の数は今後どんどん増えると思われるだけに、今回の受賞は非常に早期に彼の業績を評価したと言える。ちなみにノーベル財団のWebsiteの彼の写真、若すぎます。今はお金持ちになっているためか、もっと恰幅の良いおっちゃん。

そしてそして、日本人として残念なのは、同様にGFPや同様の機能のあるタンパク質を発見、改変して様々な機能を持つツールを作り上げていて、国際的な評価も高い、理研の宮脇先生が外れていること。これは一つには理研発の技術のTranslationがうまくいっていないために、技術が広まっていないことも関係しているのではないか?とも勘ぐりたくなりました。
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by KtomoSFD | 2008-10-08 23:14 | Bio Research

私が運営にかかわっているJBCのシリコンバレーツアーのお知らせです。
今回は企画のご紹介ですが、応募は来月あたりに始める予定です。

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Japan Bio Community (JBC)では2009年3月に、3泊4日程度の日程で第1回バイオ・シリコンバレーツアーを計画しています。シリコンバレーはIT産業だけでなく、バイオテック発祥の地でもあり、GenentechやGileadなどを始めとして、世界中で最も多くのバイオ企業やベンチャーが集積している土地です。そんな中で実際に活躍している日本人研究者やビジネスパーソンたちと、インタラクティブなセミナーや座談会形式で直接会って話をすることができます。またシリコンバレーの中心にあるスタンフォード大学やバイオ企業の見学、留学中のポスドクなどとの交流・ラボツアーなども含まれる予定です。夜には上記のシリコンバレーインサイダーを囲みながら、参加者同士の懇親会も用意されます。

現在日本にいるけれどいつか海外に出てみたいという人にとっては何よりも有益な現場の生の情報が得られますし、バイオ業界の中でも人生にはこんな選択肢もあるんだということが実感できるはずです。参加が決定した方々には2ヶ月前から予習コースを用意しますので、シリコンバレーって興味はあるけど実はあまりよく知らないという方でも、万全の準備で臨んでいただけます。シリコンバレーのバイオ業界で働く人たちと直接交流し、内情を知るという点でこれ以上のものはない、そういうツアーになるはずです。

費用や詳しい日程、申し込み方法などの詳細については11月中旬に本websiteであらためてご案内する予定です。航空運賃等も高騰している折ですので、多少の心の準備と金銭的備え(?)をいただくために取り急ぎ今回ご案内します。本項を興味のありそうな方にどんどんご転送ください。新たにML配信ご希望の方は、http://j-bio.org/labels/Join%20JBC.html からご登録いただけます。学生の方、社会人の方、日本在住の方、それ以外の方、どなたでもこのツアーに興味のある方のご参加大歓迎ですが、定員は最大20名程度となる予定です。

※ 知人等から転送されて本項を読まれた方へ:
Japan Bio Community (JBC: http://j-bio.org/)は米国IRS登録の非営利団体(NPO)であること、および運営はすべてボランティアによって行われていることをご承知おき下さい。

JBCオーガナイザ−一同
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by KtomoSFD | 2008-10-02 23:34 | JBC/LSJ